【やっぱり本当だった】タバコは薄毛に関係する?根拠と対策は?
身体に悪いのは知ってるけど、タバコは止められないんだよなぁ
年々喫煙者の人口が減ってるとは言え、根強い人気(?)を誇るタバコ
薄毛関係なく、タバコの害については色んなところで言われているので、わざわざここで取り上げたりはしません。
ここでのお題はただ1つ「タバコは薄毛の原因となるのか?そうだとしたらその理由は?」
そんなタバコと薄毛の関係について取り上げていきますよ!(お題2つか?)
タバコは薄毛にとっても良くないとされる3つの根拠
基本的に生活習慣が薄毛を引き起こすという明確な根拠はほとんどありません。
- 血行が悪くなって頭皮に栄養が~とか
- ストレスで自律神経が~とか
- 毛穴に汚れにつまって髪の成長を阻害して~とか
根拠が無いのに当たり前のように言われていることも多いんです。
ほんとにこの育毛業界って根拠の無いことを堂々と言う人が多いので注意してくださいね!
この育毛業界は不安を煽ってナンボの世界
それで自分の買って欲しい商品が売れるならOK!みたいな風潮があるのです・・・。
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話がそれました(^^;) なので、私は根拠もなしに「ハゲる可能性が・・・」とか書くつもりはありません。
が、タバコに関しては薄毛と関係するって研究結果が出てきてしまってるんですよね・・・。
具体的には次の3つです。
- 台湾人男性740人を対象にした調査
- ハーバード大学による喫煙の影響調査
- AGAの韓国人男性3114人に対する生活習慣と薄毛の関連調査
順番にみていきます。
1.台湾人男性740人を対象にした調査
当AGAクリニックランキングでもトップ5にランクインしている「肌のクリニック」からの引用です。
台湾の男性740名を対象に行われた研究では、非喫煙者と比較して、1日20本以上のタバコを吸っている喫煙者は、中程度または重度の脱毛を起こす可能性が2倍であり、研究者らは脱毛と喫煙との関連性はあると結論づけています。(Su LH.ら「Association of Androgenetic Alopecia With Smoking and Its Prevalence Among Asian Men: A Community-Based Survey.」Arch Dermatol 2007; 143:1401-1406) 引用:https://agablog.tokyo/medical-diary/1072
銀座総合美容クリニック(通称銀クリ)にはもうちょっと詳細な結果が載っていました。
1.アジア系男性の脱毛症が発生するリスクは加齢に伴い増加するが、同年代の白人男性と比べると小さい。 2.Hamilton-Norwood分類において、中等度から重度のAGA患者には喫煙者が多い。(※オッズ比 1.77) 3.現在の喫煙本数が1 日20本以上の男性は、そうでない男性よりもAGAになる確率が高い。(オッズ比 2.34) 4.喫煙強度が高いほど(ニコチン含有量の高いタバコを吸う程)AGAが重症となる相関性が認められた。(オッズ比 1.78) 引用:https://gincli-aga.com/blog/2009/12/aga_5.html
この結果からすると1日20本っていうのが1つの目安になりそうですね。
2.ハーバード大学による喫煙の影響調査
2つ目は、喫煙によってAGAの原因になるDHT(ジヒドロテストステロン(悪性男性ホルモン))が増えるってお話。
喫煙をすることで、AGAの原因となる男性ホルモン「DHT」が10%以上増加するという研究結果がハーバード大学の公衆衛生学部の調査により発表されています。 引用:https://www.mouhatsu-saisei.com/male/aga-cause/
これは聖心毛髪再生外来ってクリニックのHPからの引用。
できれば、出典元を明記して欲しかったです・・・。
この話は他のクリニックでも書かれていたりするのですが、そのニュアンスは微妙に違ったりします。
タバコを吸うと、男性ホルモンが増えるといわれています。ハーバード大学の公衆衛生学部の調査によって、驚くべきことがわかりました。 それは、タバコを吸うことによって男性ホルモンが10〜30%増加するという結果です。 引用:https://gorilla.clinic/aga/hair/loss/smoking.html
こちらは、ゴリラクリニックっていうAGA治療もてがけるクリニックの掲載内容。
「男性ホルモン」って言うと基本的にテストステロンのことを指すと思うのですが、喫煙によって「テストステロン」が増えたのか「DHT(ジヒドロテストステロン)」が増えたのかによって話は大きく変わってきますよね?
ご存知の通り、男性ホルモン(テストステロン)と特定の酵素(5αリダクターゼ)が結びついて発生するのが悪性男性ホルモンと言われるDHT(ジヒドロテストステロン)。
関連記事:【根拠も提示】男性薄毛の原因は生活習慣?遺伝?その対策は本当に正しい?
5αリダクターゼの量は遺伝によって大きく影響を受けるとされるので、テストステロンが増えたからと言ってイコールDHTが増えるって話では無いハズ。
原著にはその辺がシッカリ書いてあるんでしょうけどね。
クリニックの先生方、お願いですから出典元を書いてください・・・。
3.AGAの韓国人男性3114人に対する生活習慣と薄毛の関連調査
3,000人以上を対象にした調査ということで、今までの調査よりも規模が大きいです。
ヘアメディカルの総院長、川島眞(まこと)医師が提唱する「川島式メソッド」にこの内容がでてきます。
男性では飲酒、喫煙単独では相関がないですが、飲酒と喫煙の両方の習慣がある人ではAGAの重症度と関連がありました 。出典:Yeo IK et al., Clin Exp Dermatol.,39(1):25-9(2014)より改変 引用:http://fml.jp/kawashimashiki_hatumoumethod/#method-7
この内容は「タバコ単独でも本数とニコチン濃度によって薄毛に影響を及ぼす」とした先程までの結果とちょっと毛色が違います。
というのも、「タバコ単独ではAGAとの関連性が無かったものの、タバコとお酒両方の習慣がある人ではAGAの重症度と関係がある」という結果だから。
ここまでの結果からも、
- AGAの関連性はハッキリ突き止められているわけではないこと
- それでも、タバコの本数やタバコと飲酒の習慣は薄毛と関係しそうなこと
がわかりますよね。
喫煙と薄毛が関係するのは何故?
いずれにしても、タバコが薄毛にとっても良くないって話はありそうです。
1つ気になるのは、どういう機序で喫煙がAGAに悪影響を及ぼしているのか?って話。
先程の台湾の男性740人を対象にした調査について、銀クリには次のような話が載っていました。(内容は銀クリ院長じゃなくて、調査を行った博士の見解です)
同博士は、「喫煙と脱毛症の関係には、複数の機序が関与していると思われる」と指摘しています。 考えられる機序として、喫煙により毛包が直接破壊され、血液と発毛を促進するホルモンを循環させている毛乳頭が損傷される可能性やアンドロゲン(男性ホルモン)の作用に拮抗するエストロゲン(女性ホルモン)の産生が抑制される可能性を挙げています。 引用:https://gincli-aga.com/blog/2009/12/aga_5.html
ここで挙げられているのは次の2つ
- 毛乳頭が破壊される可能性
- 女性ホルモンの産生が抑制される可能性
毛乳頭っていうのは、髪の毛の根本にある組織ですね。
毛乳頭細胞は多くの細胞増殖因子を産生し、毛母細胞、毛包上皮細胞の分裂・分化に強い影響を与える。 http://medical.radionikkei.jp/maruho_hifuka_pdf/maruho_hifuka-110825.pdf
毛母細胞の分裂は髪の毛の成長に重要とされます。
この毛乳頭が破壊されるということは、当然毛母細胞の分裂も影響を受けるわけで、これが本当ならタバコの害は薄毛にとって深刻でしょう。
もう1つの女性ホルモンが減少する話は・・・。 女性の場合はエストロゲンの分泌量が薄毛対策として非常に重要とされますが、元々圧倒的に男性ホルモンの方が多い男性の場合はどうなのか?
う~ん、どれくらいAGAに影響するんでしょうか?
目標は1日20本以下、ニコチン濃度も下げたいところ
タバコがAGAに悪影響を与える機序は今ひとつ良く分からないところもありますが、ちゃんとした調査結果があるのも事実。
薄毛への影響を考えるならタバコを控える方がやっぱり良いのでしょうね。 ・・・と言っても、
「そっか、じゃあ今日から禁煙するか!」
ってならないのが人間の性(笑)
実は私も以前は1日1箱くらい吸ってたので、お気持ちは分かります・・・
ただ、先の調査結果からも1日20本以下っていうのが1つのボーダーラインになりそうです。
あとはニコチンの量ですね。
ノーマルよりはライト、ライトよりはスーパーライト、できれば1mgの方がハゲ対策のためにも良いってことでしょう。
進行する薄毛は気になる でも、タバコは止められねぇ っていうアナタ!
まずは1日20本以下ってところから、始めてみては?