育毛シャンプーに発毛効果なし!アミノ酸系もノンシリコンも薄毛には無効
「育毛シャンプー 効果」でツイッターなどを調べるとこんなつぶやきを見かけます。
- 薬用スカルプシャンプー 効果わかんないだけどww
- 育毛シャンプーって、何本も使ってきたけど効果を感じたことがない!!
- 今までいろんな育毛剤や育毛シャンプーにコンディショナーも試した…。生えない。伸びない。育たない!
そりゃそうです、育毛シャンプーに髪の毛を育てる・生やす効果なんて無いんですから。
ここでは、いわゆる育毛シャンプー(アミノ酸系の洗浄成分が入ったもの)やノンシリコンシャンプーと抜け毛・薄毛の関係、フケ・痒みと抜け毛、薄毛の改善に必要なことなどを医師の発言などを引用しながら書いていきますよ!
皮脂と薄毛の関係についてはこちらをどうぞ!
関連記事:【論文引用】皮脂が多いと薄毛が進行?過酸化脂質が頭皮に与える影響とは?
- 育毛シャンプー(アミノ酸系の洗浄成分)に髪の毛を増やす効果はありません。
- ノンシリコンシャンプーも薄毛の改善に全く関係ない
- フケ・痒み・炎症がひどくて抜け毛が気になるなら皮膚科へ行くべき
- 正しい洗髪方法ってどうするの?
- 「薄毛の改善」「抜け毛を減らす」ならシャンプーの優先順位は低い
育毛シャンプー(アミノ酸系の洗浄成分)に髪の毛を増やす効果はありません。
- 頭皮環境を整える
- 髪が育つ土壌を作る
こんなフレーズ見かけたことありませんか?
あたかも薄毛の防止・改善に効果があるように思うかもしれませんが、育毛シャンプーにそのような効果は一切ないのです。
AGAヘアクリニックの水島院長のブログを引用すると以下の通り。
育毛シャンプーには発毛を促す成分が入っているわけではないため、育毛シャンプーで発毛したり薄毛が治ったりすることはありません。 引用:https://agahairclinic.com/times/shampoo-care/article_009801
また、今春から慶應義塾大学医学部の非常勤講師に就任されるという麻生医師の著書からも引用してみましょう。
現在は、いわゆる「育毛シャンプー」が市場を席巻しています。「薬用」という記載もあり、なんだか効きそうな気がします。しかし実は、市販されているシャンプーに、発毛や育毛の効果はありません。より正確に表現するなら、発毛・育毛シャンプーで医学的に効能が認められた成分が入っているものは現状でほぼ見かけず、現実的にはシャンプー自体で発毛効果を得ることはできない、ということです。 引用:http://smoothfoxxx.livedoor.biz/archives/52092095.html?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter
AGA治療に携わる現役医師の発言ですから信憑性高いですよね?
シャンプーはあくまでもシャンプー。 男性の9割を占めるAGA(男性型脱毛症)に対し医薬品ですら難しい発毛効果を期待してはいけません。
関連記事:【根拠も提示】何故ハゲるのか分からない?男性薄毛の原因の多くはこれ!
ノンシリコンシャンプーも薄毛の改善に全く関係ない
昔ほど言われなくなった気もしますが、一時期「シリコン=悪」のような風潮ありませんでした?
シリコンの役割について、ユニリーバ・ジャパンの毛髪診断士倉谷さんの記事を引用すると以下の通り。
「髪や地肌に良くない」「毛穴に詰まる」と聞いて、不安に思う方もいるのではないでしょうか。 ですが、シリコーン系成分が毛穴を詰まらせたり、髪や地肌にも悪影響を及ぼすことはありません。 髪のキューティクルを守り、きしまない髪にしてくれる成分です。 引用:http://www.lux.co.jp/haircare/advice/silicon/
(正確には「シリコーン」っていうそうです。はじめて知った・・・^^;)
そう、「髪や地肌に良くない」「毛穴に詰まる」はウソ!なんです。
以下、当サイトのランキングにも登場する「肌のクリニック」の院長ブログの引用です。
AGA用のシャンプーのことを良く患者さんから聞かれますが、はっきり言って「どれも同じですよ」と答えています。ノンシリコンだろうが、シリコン入りだろうが、AGAには関係ありません。ノンシリコンシャンプーを使ったからと言って、薄毛が治る、もしくは改善するという医学的根拠はありません。 引用:https://agablog.tokyo/hair-growth/563
ここまでハッキリ言ってくれると清々しいですね!
- シリコンだろうが、ノンシリコンだろうが関係ない。
- 洗浄成分が高級アルコール系ほど強くないアミノ酸系の育毛シャンプーだからといって薄毛に効果があるわけじゃない。
まずここをしっかり押さえてくださいね!
フケ・痒み・炎症がひどくて抜け毛が気になるなら皮膚科へ行くべき
シャンプーと抜け毛のトラブルを考えると「フケ・痒み・炎症」が挙げられます。 原因は色々でしょうけど、
- 使ったシャンプーが合わなかった
- 洗髪の回数が多すぎた(1日2回以上など)
- すすぎが十分でなかった
なんかがありますよね。
たいてい、シャンプーを変える、洗髪の回数を戻す、などで症状は収まるかと思いますが、なかには真菌(マラセチア)が原因とされる病気も存在します。
以下、大分皮膚科からの引用。
頭にフケが多く、それに伴って抜け毛やかゆみといった症状がある場合、それは脂漏性皮膚炎かもしれません。頭だけでなく、皮脂の分泌が盛んな顔のTゾーン(眉毛や鼻の両側)などにも症状が現れることがあります。分泌された皮脂が皮膚の表面に常在するカビで分解されて、肌に刺激を与えるようになることが原因と考えられています。 引用:https://hifuka.org/hifuka/fuke/
この場合は、市販のシャンプーを変えることで何とかしようとしてもムリがありますし、自己判断での対処は困難。
治療内容について、たての皮膚科クリニックに以下のように記載されています。
まずは外用剤(塗り薬)を使用開始します。 病気の名前のとおり皮膚の炎症なので、弱いステロイド外用剤から使用して、痒みが強い場合は強いステロイド外用剤に変更します。 また、先ほど説明したようにマラセチア菌というカビ(真菌)が関与していること多いため、最初から抗真菌外用剤も併用する場合があります。症状が良くなってきたらステロイドは外用剤といえども、あまり長期に使用したくないので、調子が良くなれば外用抗真菌剤のみで様子をみていきます。 しかし、実際には症状がなかなか完治せずダラダラと続くので、ステロイド外用剤を完全に休止することが難しく、できる限り弱いステロイド剤を使用しつつ、同時に抗真菌外用剤を時々使用しながら治療を継続することが多いです。引用:http://www.yamaguchi.med.or.jp/g-med/ube/consultation/024.html
いずれにしても、これらの症状が強くでるなら皮膚科で診察を受けるべき、です。
正しい洗髪方法ってどうするの?
ここまで読んでもらった方なら、シャンプーに拘る必要性はないことが分かってもらえたかと思います。
あと、気になるのは正しい洗髪方法ですかね?
この辺も、AGAクリニックの医師が提示しているので見ていきましょう。
まずは銀座総合美容クリニックのホームページから。
まずシャンプーの前に、ブラッシングをして毛髪や頭皮についているホコリや、フケを取り除きます。 次にお湯のみで軽く全体的に汚れを落としながら、毛髪を濡らします。その後シャンプーを手のひらにとり、両手に広げた後、髪全体になじませ、よく泡立てながら髪を洗います。 この時爪を立てず、指の腹で優しく頭皮をマッサージするように洗いましょう。 頭頂部から前頭部にかけては皮脂やフケが出やすいので丁寧に洗い、その後シャンプーを残さないように充分にすすぎます。 引用:https://gincli-aga.com/blog/2013/01/post_119.html
そして、肌のクリニック。
私がお勧めするのは、基本はお湯のみでの洗髪(湯シャン)で、それにプラスして、肌質や汚れに応じて、週に2~3回程度シャンプーや石けんを使って洗ってもらいます。 引用:https://agablog.tokyo/hair-growth/142
ここの院長も「洗いすぎないこと」を重要視していますね。
賛否両論のある「湯シャン(お湯だけで行う洗髪)」ですが、これは本当に人によるようです。
私なんかは元々乾燥肌でアトピー基質ですけど、湯シャンにしてから快調^^
たまに高級アルコール系のその辺で買えるシャンプーを使いますが特に問題はありません。
ただ、やはり湯シャンは向き不向きがあるようで、ヘアメディカルグループ・メンズヘルスクリニック東京のホームページでは以下のように書かれています。
頭皮が乾燥気味の人や髪が短い人は比較的湯シャンに移行しやすいようですが、脂性肌の人や髪が長い人、整髪料を使用する人は湯シャンだけでは綺麗に洗えないことがあります。このような人は、シャンプー剤を使うことが望ましいでしょう。 引用:https://www.menshealth-tokyo.com/aga/column/hotwatershampoo
一度トライしてみて、私のように大きな問題がないようなら徐々に湯シャンに切り替えてみては如何でしょうか。
どうも自分に合わないって思えば今まで通りシャンプーを使えば良いだけですからね。
「薄毛の改善」「抜け毛を減らす」ならシャンプーの優先順位は低い
先に書いた通り、男性薄毛の原因のほとんどはAGA(男性型脱毛症)。
そして、その原因はDHT(ジヒドロテストステロン)によるもの。
関連記事:【根拠も提示】男性薄毛の原因は生活習慣?遺伝?その対策は本当に正しい?
そして、育毛シャンプー、薬用シャンプーにはこれらに対処する成分は配合されていません。
AGAに対して無力、という点では育毛剤も同様です。
関連記事:【時間とお金を大切に】育毛剤?それともAGAクリニック?効果を比較した結果は?
シャンブーに4~5,000円も使うくらいなら、フィナステリド(商品名:プロペシア)やデュタステリドを使うべき。
なんといっても、これらはAGAの原因であるDHTの活動を抑制する働きがあることが幾多の臨床試験で実証されているのです。
医薬部外品の育毛剤や薬用シャンプーとはわけが違う。
私が一番残念に思うのは、AGAクリニックに通うのは抵抗があるからって、ネットで買える育毛剤と育毛シャンプーで月々10,000~15,000円くらい使っているケース。
お金と時間がもったいなさすぎる!
そのお金をAGAクリニック(まあ、個人輸入でも良いんでしょうけど、はじめは敷居が余計に高いと思うので)に充てたなら薄毛も改善する可能性が高まるのに!
AGAに対する正しい治療を行い、まだ余裕があるなら好みのシャンプーを選んでも良いでしょう。
薄毛治療において、シャンプーはそのくらいの位置づけだと考えてくださいね!